本当に気をつけるべき生活習慣とは?

2018.08.22
本当に気をつけるべき生活習慣とは?
本当に気をつけるべき生活習慣とは?

腎臓内科医の森です。よくテレビで納豆が良い、ピーマンが良いと特集が組まれて、翌日に店頭の納豆やピーマンが売り切れる事があります。診療をしていても、患者さんからテレビの健康番組をみて、『テレビで納豆が良いって聞いたんですけど食べた方が良いですか?』と聞かれます。

それが正しいければ良いのですが、時折間違った報道がされたり、患者さんには適さない情報を受け取る事があります。例えばこの前の外来では、夏場という事もあり、スイカの健康番組がやっていて、糖尿病性腎症の患者さんがスイカを食べて健康になりたいと思って、大量に食べてしまい、血糖値が急激に上昇したり、高カリウム血症になり、入院一歩手前になってしまいました。

良心的なテレビ番組もありますが、中には『実は〜なんです』というような表現を使い、『医学的にあまり重要では無い事を、あたかも最重要事項のように』報道する番組もあります。どの情報が正しいかを判断するのは非常に難しいので、患者さんにはこの表を見せています。

(日本における危険因子に関連する非感染性疾患と外因による死亡数)

 

この表は2007年ごろに発表された『どのような習慣や状態が、死因につながるのか』という表です。この表を見るといかに『タバコ』や『血圧』や『運動不足』が良くない事か分かると思います。一方でバターなどの『トランス脂肪酸の高摂取』はタバコ、血圧、運動不足と比べると優先順位が下がります。

極論かもしれませんが、この表をみて、バター控えて、野菜を一生懸命食べていても、タバコ吸って、全く運動しなければあまり意味が無いような気がしませんか?

テレビの報道も同じで、納豆・ピーマンの特集が組まれても、医学的に本当に重要なのは、禁煙・降圧・運動・減塩・血糖コントロールです。これは、腎臓の疾患全てに共通すると言っても過言ではありません。

毎回患者さんには、テレビの報道に流されず、ドッシリ構えて下さいと伝えていますが、やはりテレビの影響は強いです。一つ一つ現場の医療者が発信していくしかないと思います。

 

 

 

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管理人情報

森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
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