新しい高脂血症薬の薬が販売されます。

2018.05.31
新しい高脂血症薬の薬が販売されます。
新しい高脂血症薬の薬が販売されます。

腎臓内科医 森 維久郎です。この記事はかなりマニアックなので読み飛ばしても良いかと思います。

慢性腎臓病(CKD)になると中性脂肪が上昇しやすくなります。そして様々なメカニズム(酸化ストレス、善玉コレステロール低下など)により動脈硬化を促進させます。数ある脂質異常症の要素の中では優先順位はそこまで高くはありませんが、中性脂肪が高いと尿蛋白が高くなる傾向が過去の研究でも指摘されています。

食事療法を行い、コントロールが付かない場合は内服でのコントロールを行います。具体的には、慢性腎臓病(CKD)が進行すると使用出来ない事もありますが、フィブラート系薬剤、ユベラ、エパデール、ロトリガなどを使用します。

今回発売された薬剤は、ペマフィブラート(商品名パルモディア錠0.1mg)という薬でフィブラート系薬剤の1種類です。特徴として、肝臓での脂質・糖代謝に関わる標的遺伝子の発現を調節する核内受容体PPARαに高い選択性を有して中性脂肪を下げる効果があります。

個人的には、この薬の作用で貧血が改善される可能性が示唆されている事です。というのは、慢性腎臓病(CKD)の患者では、貧血の管理が重要になるのですが、使用する薬剤の反応性が悪く貧血が改善されない事があります。その問題を解決してくれるようになる可能性が示唆されているので少し注目しています。

しかしながら、このURLの記事にも書いてあるように、まだまだマウスの実験レベルで、更にどのくらい効くかも不明です。

 

またフィブート系薬剤の中には尿酸値を下げる効果を指摘されている薬剤もあります。慢性腎臓病(CKD)の患者では、尿酸コントロールも非常に重要になるため注目しています。

とはいえ、慢性腎臓病(CKD)の管理は多種に渡りあくまで中性脂肪の管理はメインストリームではありません。今回の記事の知識は頭の片隅の片隅に置いておくぐらいの知識だとは思います。

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腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
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  • (2018.11.04)
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    開催内容はこちら!(https://xn--v6q559gj6ehpa.com/archives/1206

  • (2018.10.10)

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