『Free styleリブレ』とは? 〜最先端の血糖測定器について説明します〜

2018.05.15
『Free styleリブレ』とは? 〜最先端の血糖測定器について説明します〜
『Free styleリブレ』とは? 〜最先端の血糖測定器について説明します〜

糖尿病でインスリンやGLP1製剤を使っている患者さんでは、血糖値を測る必要があります。今までは指先に細い針をさせて血を絞り取り、それをセンターで読み取るという行程が必要でした。そのため1日2-3回の血糖の時間を決めて測定するのですが、仕事中には測定出来なかったり、夜間には測定出来ないという問題がありました。また、細い針とは言え痛みもある程度は伴います。血糖測定を指導しても億劫になり測定をしてこない患者さんもある程度います

まとめると、『めんどい』、『痛い』、『情報量が少ない』という問題が存在していた訳です。この問題を解決するために誕生したのが『Free style リブレ』です。

『Free styleリブレ』とは?

(オフィシャルサイトより抜粋)

端的に写真を見せるとこんな感じです。このように専用のセンサーを腕など皮下脂肪が多い所に装着します。一度センサーを装着すると最大14日間自動的に血糖値を測る事が出来ます。(これは皮下組織のグルコース濃度を測定しているため正確には『血糖値』ではなく『グルコース値』ですね。)このリブレのセンサーは驚くべき事にシャワーを浴びても全く外れません。日常生活の自由度が非常に良い装置です。

後は、真ん中のセンサーをかざすだけでグルコース値のデーターを集める事ができます。(Suicaみたいな感じです。)

 

youtubeでこんな動画が落ちていました。個人投稿なため非公式ですが、イメージは湧くと思います。

医学的なメリットも大きい

この『Free styleリブレ』は医学的なメリットも大きく、24時間の血糖値のトレンドを観察する事が可能なため、低血糖を防ぐ事が出来ると言われています。2016年にLancetから発表された論文では、低血糖になる時間を38%減少したと報告されました。一方で皮膚の痒み、アレルギー反応も極少数ではありますが報告されているため体に合わない場合は使用を中止するのが望ましいと思います。

一方で『Free styleリブレ』は非常に高価であり、保険で適応出来る患者さんも限られます。個人的には、医学的なメリットが享受できる患者さんに限ってオススメしています。1型糖尿病の患者さんでインスリン加療をしており、低血糖になってしまう患者さんとかには非常に良い適応だと思います。腎臓内科的には、腹膜透析をしている1型糖尿病患者は透析液の影響で血糖値が変動するため、『Free styleリブレ』を勧めています。

一方で、2型糖尿病の患者さんで内服加療のみでコントロールが付いている患者さんは、そもそも保険適応が降りず、最近の糖尿病の薬は低血糖になるリスクも昔に比べて少なくなっているため、あまりメリットが無いのでオススメしません。

それでもやってみたいという患者さんもそれなりいるので、そういう場合は自費診療でやる事は可能です。最近でなんとAmazonでも購入が可能になりました。合計でセンサー、読取機合わせて約2万円くらいします。

趣味感覚で装着しているブロガーや糖尿病内科の先生も意外といます。僕も今度買ってみようかなと思っています。

こちらは糖尿病内科の山村先生のブログですが、飲むヨーグルトとかコカ・コーラを飲んで血糖値がどうなったかなどを調べています。(結構面白いですww)食事を食べて、血糖値がどうなるのかを実体験で1度は体感してみるのはイメージを掴むために良いかもしれませんね。

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森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
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