アメリカの高血圧のガイドラインが変わりました。

アメリカの高血圧のガイドラインが変わりました。
アメリカの高血圧のガイドラインが変わりました。

アメリカの高血圧のガイドラインが変わりました。

詳細に関しては、Medical Tribuneというサイトに綺麗にまとまっているのでご参照下さい。

 

腎臓内科としては以下の2つの記載が着目点だと思います。

CKD: BP goal should be <130/80 mm Hg. In those with stage 3 or higher CKD or stage 1 or 2 CKD with albuminuria (>300 mg/day), treatment with an ACE inhibitor is reasonable to slow progression of kidney disease. An ARB is reasonable if an ACE inhibitor is not tolerated.

→CKDの場合、血圧を130/80mmHg以下にするのが望ましい。『CKD stageG3-5』もしくは『300mg/day以上のアルブミン尿』場合はRAS系阻害薬を推奨する。

今まで日本のガイドラインだと、糖尿病で無く、蛋白尿が無い場合は140/90mmHg以下を推奨していたが、アメリカのガイドラインは130/80mHg以下と言い切っている。

Diabetes mellitus (DM) and hypertension: Antihypertensive drug treatment should be initiated at a BP ≥130/80 mm Hg with a treatment goal of <130/80 mm Hg. In adults with DM and hypertension, all first-line classes of antihypertensive agents (i.e., diuretics, ACE inhibitors, ARBs, and CCBs) are useful and effective. ACE inhibitors or ARBs may be considered in the presence of albuminuria.

→糖尿病患者の場合、130/80mmHg以上であれば降圧薬を開始するのが望ましい。

基本的には、130-140/80-90mmHgの場合は高血圧stage1であり、生活習慣の改善から開始するが、糖尿病であれば積極的に内服薬を使って下げていく事を推奨している印象。

勿論、アメリカでの研究は全て正しいと勘違いする患者さんも多いのですが、アメリカ人に良い結果が出ても、日本人で良い結果になるとは限らないので要注意です。一方で今回アメリカの学会がより積極的に血圧を下げようと考えたのは、大規模な研究で積極的に血圧を下げた方が心筋梗塞、脳梗塞などの心血管イベントを起こさないという結果が出たためであり、今後世界中で同じような考え方が広まると考えられます。

今後高齢化に伴い、腎硬化症という動脈硬化性の障害で起きる疾患が透析導入に繋がる割合が増えると個人的に考えており、血圧管理が腎疾患の重症化予防のために必要だと思っています。血圧管理のためには薬を飲む事も手段として考えられますが生活習慣の改善は馬鹿にできない程効果があります。今回のアメリカのガイドラインでも生活習慣改善を積極的に推奨していました。

腎臓内科.comでも他に記事を書きましたのでご参照下さい。

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