【医師が教える】腎臓が悪いときの症状

この記事は、健康診断などで腎臓が悪いと言われたけど、どんな症状がでるか分からないから調べてみようという方に向けた記事です。

結論から伝えると、腎臓という臓器は悪くなっても重症になるまで症状が出ないので、健康診断などで異常を指摘されたら精査をおすすめします。

腎臓が悪くなると出てくる症状

腎臓という臓器の主な役割は以下の2つです。

1:必要なものをとどめて、不要なものを尿として出す。
2:必要なホルモンを分泌する。

腎臓が悪くなるとこの2つの役割が果たせなくなり、様々な症状が出ます。

むくみ

体に不要な水分を出せなくなることで水が貯まり、むくみが出ます。

水が過剰に貯まりすぎると肺に水がたまり呼吸が苦しくなることもあります。

むくみが出る病気は、腎臓以外にも肝臓、甲状腺、心臓などの病気のこともあるので注意が必要です。

尿量低下

健康な人の尿は、約1L~2L/日ほどです。

腎臓の能力が衰えると、尿の量が減ります。

ただし、尿の量は最初は増えて、透明になっていることが多く、その後尿の量が減っていきます。

尿の量が減っている場合は、一度採血などで腎臓の状態を確認することをおすすめします。

倦怠感

腎臓から出ていく尿毒素がからだに貯まることで起きます。

ただし、尿毒素で倦怠感が起きるのは、腎臓の状態がかなり悪くなっているときです。

倦怠感が起きるのは、腎臓の他にも貧血、心不全、風邪など様々な原因があります。

貧血

腎臓は血液を作る過程で活躍するエリスロポエチンというホルモンを出します。

腎臓が悪くなると、エリスロポエチンの分泌が減り、貧血になります。

貧血になる原因は、腎臓以外に鉄分不足、ビタミンB12の不足など様々な原因があるので適宜原因を調べていく必要があります。

その他

その他、かゆみ、高血圧、骨粗鬆症など様々な症状がでます。

色々触れてきましたが、一番のポイントはこれらの症状は腎臓の障害が進行してからじゃないと出ないということです

腎臓は症状が出づらい

腎臓という臓器は沈黙の臓器です。

そのため異常が起きていても症状が出ません。

これまでの医師生活の中で、健康診断などで異常を指摘されても、症状がないから放置して、結果透析が必要になってしまう方を一杯みてきました。

腎臓の悪化を発見するためには、採血検査と、採尿検査で異常値を見つける必要があります。

採血検査ではeGFRという値を、採尿検査では尿タンパクを調べて異常があれば、更に詳しい検査を行い原因をみつけます。

腎臓の異常は、症状だけでは判断できないケースが数多く存在します。健康診断などで異常を指摘された際には、医療機関を早期に受診し「採血」「尿検査」を行うことをおすすめします。

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