ZS-9の論文のまとめ

Sodium Zirconium Cyclosilicate for Urgent Therapy of Severe Hyperkalemia

2015年にNEJMから出た論文。

短期的な(48時間後)Kの低下と、12日間の推移をチェックした論文。保存期外来患者。

Limitationは、K6.5以上の患者と、心電図変化のある患者さんには使用していないこと。調査期間が14日間と短いこと。

合併症で一番多いのは、下痢。

外的妥当性としては、外来でK6.2になってきたヤバいみたいなときに使用するイメージ。

Effect of sodium zirconium cyclosilicate on potassium lowering for 28 days among outpatients with hyperkalemia: the HARMONIZE randomized clinical trial.

2014年にJAMAから出た論文。

先程のNEJMの論文と比較して、維持期間を含めて調査機関が28日であること、維持期にZS-9の量を5g、10g、15g、placeboと量を分けてみていることが特徴的。保存期外来患者。36%がCKDstage4以降。

短期的な効果については2.2時間で84%の患者の高K血症が正常化したという内容。長期的には、5gで4.8、10gで4.5、15gで4.4まで低下しており、5.1mEq/L以下になっている患者の割合は、5gで80%、10gで90%、15gで94%。

合併症は、下腿浮腫があげられるが、15g投与群でよく認める。低K血症は、10g、15gで起きるが、5gでは起きなかった。

15投与群は心不全、eGFRが低い患者などが多く薬の影響なのか、患者背景の影響なのかは不明。

合併症についてもしっかり記載しており、個人的にはNEJMより、こっちの論文の方が参考になる。

おそらく外来管理をする腎臓内科医としては参考になる論文だと思う。

New treatments for hyperkalaemia: clinical use in cardiology

レビューとして、非常にまとまっている。

パチロマー、ZS-9についてのエビデンスがのっている。

Open Access A Phase 3b, Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study of Sodium Zirconium Cyclosilicate for Reducing the In the Incidence of Predialysis Hyperkalemia

血液透析患者さんを対象にしたRCT。

Efficacy and safety of sodium zirconium cyclosilicate for hyperkalaemia: the randomized, placebo‐controlled HARMONIZE‐Global study

Harmonize試験のGlobalバージョン。

JAとりで総合医療センターの腎臓内科の前田先生が参加されている研究。

今回は、5g、10g、プラセボで調査。

Kが正常化したのは、5gで58%、10gで77%。合併症はやはり、消化管症状と浮腫。

2014年のJAMAの論文で出てきたLimitationについても言及されており、ディスカッションは勉強になる。

Open Access Sodium Zirconium Cyclosilicate among Individuals with Hyperkalemia

12ヶ月間と長期間観察した研究。

おそらく筆者の意図として、食事制限をせずにRAS系阻害薬を使い続ける文脈でZS-9がどのような役割を果たしていくかをみている。

まさに私としても一番知りたかった内容が詰まっている論文。

ただしオープンラベルなので注意。(ただし逆の効果と解釈できると考える。薬を飲んでいるから、生活習慣が甘くなっていても効果が残るみたいな)