<管理人ブログ>塩分のエビデンスについてまとめました。

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当記事は管理人のメモ書きであり、患者様はこちらをご参照ください。

塩分摂取と血圧、死亡率に関しては議論が分かれるところもありますが、大方減塩は推奨されると考えられています。詳しくは高血圧学会の「減塩のエビデンス」のページをご参照ください。

J Am Coll Cardiolから報告された論文では、食塩の摂取量と20年後の致死率を調べた大規模研究で、塩分摂取が多ければ多いほど、致死率が高いことを示しております。またTONE研究、INTERSALT研究でも塩分摂取と血圧の相関が得られております。

腎臓との関与も色々報告があります。

Hypertensionから報告された論文は塩分摂取をへらすことでアルブミン尿を減らして腎臓を保護する可能性があることを示しております。Cochrane databaseから報告された論文でも減塩は血圧管理を良くして、タンパク尿を減らし、腎臓を保護する可能性があることがわかっております。CJASNの報告でも、腎臓病の患者で減塩を行うことは血圧管理、体液管理において望ましい効果がある事がわかっています。日本人での報告で、腎臓病患者で減塩をしてタンパク尿を減らす報告もあります。

 

減塩を阻むものとして加工食品が挙げられます。とある研究結果では塩分摂取の7割が加工食品から摂取しているというデーターもあります。美味しいもので、減塩のものはお金がかかるのが難しいところです。ただし少しずつ現在、減塩市場も400〜500億円くらいの規模まで大きくなっています。

イギリスでは過去に国が主導して、国中に加工食品メーカーに呼びかけて減塩を行なったところ、塩分摂取量が9.5g/日→8.1g/日まで減らすことに成功しました。その取組の経済効果は2600億円に相当するとのことです。過去には、血圧を2mmHg下げることで、脳卒中9000人、心筋梗塞4000人減らすことが出来るとする報告もあり、減塩が医療費を削減する可能性を示唆しております。

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