No.11 腎代替療法(透析・移植)について 〜基礎編〜

No.11 腎代替療法(透析・移植)について 〜基礎編〜
No.11 腎代替療法(透析・移植)について 〜基礎編〜

腎臓内科の森 維久郎です。今日は腎代替療法(透析・移植)について書きます。

CKDの場合、「透析にならないようにする」のと同時に「透析になってしまったときにどうするかをしっかり考えておく」のも大切な治療の一つです。今日は腎臓が悪くなったときに行う腎代替療法(じんだいたいりょうほう)について触れたいと思います。(この記事は基礎編なため簡単に説明しますが、詳細な腎代替療法の情報については別記事でまとめているのでこちらをご参照ください。

CKDが進行すると何故腎代替療法が必要になるのか?

CKDが進行すると、身体に不要な毒素と水分が溜まってしまいます。内服薬でサポートするのですが、賄い切れなくなると透析・移植が必要になります。腎臓の役割を他の方法で補う治療という意味で透析・移植を合わせて腎代替療法と呼びます。eGFRが15ml/min/1.73m2以下のなったら準備を開始する必要があります。

腎代替療法には4種類がある。

腎代替療法が必要になった場合は4種類の方法があります。血液透析(けつえきとうせき)、腹膜透析(ふくまくとうせき)、腎移植(じんいしょく)、緩和ケアです。

・血液透析

血液透析は週3日医療機関を受診して、血液の毒素や不要な水を取り出す治療を行う治療です。身体に特別な血管を作って針を指して血液を取り出して機械にかけてまた体内に戻す治療です。

・腹膜透析

腹膜透析は先程の血液透析で行った毒素や水のやり取りのお腹の中で行う治療です。メリットは医療機関にかかるのが月に1回で良い点ですが、一方で自宅で毎日治療を行う必要があるので自己管理が出来ることが条件です。

・腎移植

腎移植は、腎臓を移植する方法で親族、配偶者などの3親等以内の親戚から腎臓をもらう生体腎移植(せいたいじんいしょく)と脳死や亡くなった方の腎臓をもらう献腎移植(けんじんいしょく)があります。献腎移植は15年待ちと言われています。

・緩和ケア

緩和ケアは移植も透析もしないという選択をしたときに苦しくないようにするために行われる治療です。超高齢者で寝たきりだったり、認知症だったりする際に透析をすることを本人・家族が望まないケースがありその際は考え方を病気ではなく症状に対して治療する方向に変更することがあります。

腎代替療法(透析・移植)は今後の「人生」を決める重要な選択です。前もってしっかり考えておくことが望ましいので情報提供がさせていただきます。

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