No.8 CKDと運動 〜基礎編〜

No.8 CKDと運動 〜基礎編〜
No.8 CKDと運動 〜基礎編〜

腎臓内科医の森 維久郎です。今日はCKDと運動について触れます。

ほんの10年ほど前までは、CKD患者さんは運動をしてはいけないと言われてきました。しかし、ここ10年ほどでCKD患者さんもしっかり運動した方が良いということが分かり、「腎臓リハビリテーション」という概念も誕生し始めました。

CKDで運動をした方が良い理由はざっくり2つあります。

1:運動で腎臓を守ることが出来る。

2:運動で筋力の衰えを減らす事が出来る。

運動で腎臓を守ることが出来る。

近年、運動を定期的に行うことで腎臓の障害を抑えることが出来る可能性があることが分かってきました。

様々メカニズムが関わっていますが、腎臓の障害の原因となる糖尿病・高血圧のコントロールが運動によって良くなることがまず考えられます。

その他にも腎臓の糸球体の内皮細胞という箇所の障害が運動によって抑えることが出来る可能性があるとも言われています。

運動で筋力の衰えを減らす事が出来る。

CKDの方は身体機能が約7割まで低下していると言われています。また、CKDが進行すればするほどフレイル・寝たきりになるリスクが上がることが分かっており、予防としてしっかり運動する必要があります。

ただし、運動をする際にはしっかり栄養が摂れていることが条件です。「リハ栄養」という概念もあり、なるべく食事と運動はセットで行うのが良いと考えられています。

具体的は運動として、有酸素運動(40分程度)が望ましく、可能なら加えてレジスタンス運動(簡単な筋肉トレーニング)を週3日やると効果が出ることが分かっています。

かける負荷は個人差がありますが、少しだけシンドイかなぐらいが負荷が良いと思います。詳しくは別途記事をまとめましたのでそちらをご参照ください。

運動は嫌々やっても続かないので、なんでも良いです。ゴルフでもいいし、水泳でも良いです。出来る範囲でどんどんやってください。

ただし、心臓に病気があったり、糖尿病の合併症がある場合、血圧があまりに高い場合などは主治医と一度相談してから運動療法を開始しましょう。

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管理人情報

森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
管理人近況
  • (2018.11.04)
    ファンデリー様企画の数百人規模のイベント「ミールタイム健康フェスタ」で『生活習慣病の食事療法・運動療法の最新の知見』と題して講演させて頂きました!
  • (2018.10.27)

    開催内容はこちら!(https://xn--v6q559gj6ehpa.com/archives/1206

  • (2018.10.10)

    ジャパンヘルスケアベンチャーサミットでCKDオンラインを発表しました!

  • (2018.09.21)

    日経メディカル様に取り上げて頂きました!詳しくはこちらへ!

    リンク先はこちら

  • (2018.09.06)

    週刊東洋経済2018/9/8号で少しお話させて頂きました!

     

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