No.6 CKDと貧血 〜基礎編〜

No.6 CKDと貧血 〜基礎編〜
No.6 CKDと貧血 〜基礎編〜

腎臓内科医の森 維久郎です。今日はCKDと貧血について書きます。

CKDと貧血

腎臓が悪くなると、赤血球を作るエリスロポエチンというホルモンが分泌されず貧血になってしまいます。この状態を「腎性貧血(じんせいひんけつ)」と言います。

赤血球は身体の隅々まで酸素を送り届ける役割を担っており、貧血の状態が続くと身体が酸素不足になります。結果、倦怠感、息切れなどの症状が出ることもあります。

この状態をカバーするために心臓が頑張って多くの血液を送り出そうとして、心臓の負担になり心不全の悪化に繋がりますし、そもそもの酸素不足で腎臓が悪くなってしまいます。

貧血、心臓、腎臓は密に関わっており、結果以下のような悪循環に陥ってしまいます。

 

貧血は採血のヘモグロビンという値で評価する事ができて、11-13g/dl辺りが望ましいと考えられています。 

治療としては不足したエリスロポエチンを注射で補います。46週間の間隔で受診して頂き、注射を投与します。

貧血が改善しないときは?

それでも改善しない場合はエリスロポエチン以外の原因を探します。代表的なのは鉄分です。

鉄分が不足しているとエリスロポエチンを投与しても貧血が改善しません。採血検査で調べることが出来て不足していれば内服薬を処方します。

その他にも出血、亜鉛不足、ビタミン不足、葉酸不足など様々な原因が考えられて適宜検査で評価します。

次回はCKDと食事について触れます。 

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