【最新情報】日本腎臓学会と日本糖尿病学会専門医間の紹介基準が発表されました。

【最新情報】日本腎臓学会と日本糖尿病学会専門医間の紹介基準が発表されました。
【最新情報】日本腎臓学会と日本糖尿病学会専門医間の紹介基準が発表されました。

腎臓学会と糖尿病学会で協議され、腎臓内科医から糖尿病内科医へ、糖尿病内科医から腎臓内科医へ紹介する基準が発表されました。日本で透析になる患者さんの4割程が糖尿病による腎障害が原因と言われています。

透析を予防するためには糖尿病のコントロールをしっかり行うことが必要です。私自身も1型糖尿病の患者さんなどは積極的に糖尿病の専門医に紹介しています。

糖尿病は薬が進歩して、非糖尿病内科医でも診療することに可能になりましたが、中には糖尿病専門医による診療が必要になる症例もあります。なんでも診れる医者が素晴らしいと考えている方も多くいらっしゃいますが、個人的には必要な時に謙虚に専門医にしっかり紹介するのが患者さんのために望ましいと考えております。

いずれにせよ、腎臓と糖尿病は深く関わっておりこのような連携をしっかりとっていくことが大切です。

日本腎臓学会と日本糖尿病学会専門医間の紹介基準について

(以下は引用です。)

腎臓専門医から糖尿病専門医への紹介基準

1) 糖尿病治療の大幅な変更等が望まれる場合の紹介基準 (紹介後は診断結果に応じて併診あるいは腎臓専門医での腎臓病治療の継続)

①血糖コントロール不良が一定期間持続する場合※1

②糖尿病治療の見直しを要する場合※2

③糖尿病急性増悪の場合 もしくは急性合併症※3

④周術期あるいは手術にそなえて血糖コントロールを必要とする場合

⑤糖尿病の患者教育が改めて必要になった場合※4

 

※1 通常は HbA1c 8.0%以上、高齢者については HbA1c 8.5%以上が 3 か月以上持続することを目安とする。

※2 腎機能低下に伴う薬剤効果増強に起因する低血糖を防止する場合(SU 薬やイ ンスリン療法の用量調整)、メトホルミン製剤の使用を見直す場合など

※3 ステロイド使用や、膵疾患(膵癌、膵摘出後)、感染症に伴い血糖値の急激な悪化を認めた場合、あるいは糖尿病ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、乳酸ア シドーシスなどの急性代謝失調状態

※4 糖尿病の基本的な疾患概念や、他の糖尿病合併症(網膜症・神経障害・大血管 障害)に対する患者教育が改めて必要になった場合など

 

2) 糖尿病専門医による糖尿病の継続管理が望ましいと考えられる場合の紹介基準 (紹介後は両専門医による継続的な併診加療を含めて検討)

① 内因性インスリン分泌が高度に枯渇している可能性がある場合※5

※5  1 型糖尿病、低血糖を頻回に繰り返す症例、ブリットル糖尿病(血糖変動が顕著)、 膵切除後症例、末期腎不全においても空腹時血中 C ペプチド≦0.5ng/ml の症例など

 

糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準

1)主に腎臓専門医による腎疾患の鑑別を目的とした紹介基準 (紹介後は診断結果に応じて併診あるいは糖尿病専門医での糖尿病治療の継続)

①糖尿病網膜症を伴わない 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

②集学的治療後も遷延する 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

③円柱もしくは糸球体型赤血球を伴う顕微鏡的血尿かつ 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

④顕性蛋白尿を伴わない腎機能低下(年齢別)

 40 歳未満:eGFR 60ml/min/1.73m2 未満

 40 歳以上 75 歳未満::eGFR 45 ml/min/1.73m2 未満

 75 歳以上:eGFR 45 ml/min/1.73m2 未満で腎機能低下が進行する場合

⑤3 か月以内に eGFR が 30%以上低下する急速な腎機能低下

2)主に腎臓専門医による継続管理を目的とした紹介基準 (紹介後は腎臓専門医での継続管理あるいは糖尿病専門医との併診加療)

①保存期腎不全(eGFR 30ml/min/1.73m2 未満)

②ネフローゼ症候群(血清アルブミン値 3.0g/dL 以下かつ尿蛋白 3.5g/gCr 以上)

③eGFR 10 ml/min/1.73m2 /年以上の腎機能低下

④薬物療法が必要な電解質異常 (高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症)や代謝性アシドーシス

⑤薬物療法が必要な腎性貧血あるいは ESA 低反応性貧血 (複数回の検査で Hb 値 11g/dL 未満)

⑥治療抵抗性の体液貯留(心不全・浮腫)や高血圧 上記基準を参考に、地域や施設の医療状況を考慮した上で、腎臓専門医への紹介ならびに 紹介後の管理体制を判断する。

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管理人情報

森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
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  • (2018.11.04)
    ファンデリー様企画の数百人規模のイベント「ミールタイム健康フェスタ」で『生活習慣病の食事療法・運動療法の最新の知見』と題して講演させて頂きました!
  • (2018.10.27)

    開催内容はこちら!(https://xn--v6q559gj6ehpa.com/archives/1206

  • (2018.10.10)

    ジャパンヘルスケアベンチャーサミットでCKDオンラインを発表しました!

  • (2018.09.21)

    日経メディカル様に取り上げて頂きました!詳しくはこちらへ!

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  • (2018.09.06)

    週刊東洋経済2018/9/8号で少しお話させて頂きました!

     

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