【ブログ】お茶の水循環器内科の診療が終わりました。

2019.03.09
【ブログ】お茶の水循環器内科の診療が終わりました。
【ブログ】お茶の水循環器内科の診療が終わりました。

森 維久郎です。今日はブログを書きます。めちゃくちゃダラダラ書きますwww

先週にはなりますが3月2日土曜日をもちまして、お茶の水循環器内科の外来を終了しました。研修医を空けてすぐに非常勤として就職して、月1-2回の頻度で外来をやらせて頂きました。

研修医時代にfacebookを見ていたらお茶の水で医師3年目で開業したツワモノがいることが分かり、なぜか知らないけどアプリケーションを作ったり、遠隔診療を作ってたりして枠に囚われない新しい医療をやっていると聞き、ホイホイ連絡して、ホイホイ見学に行くことにしたのが最初にきっかけです。

実はその時が五十嵐先生とは二回目の出会いでした。最初は学生時代にやっていたM-Laboという学生メディアの懇親会に当時初期研修医だった五十嵐先生が来ていて、すんごい強烈な人だなと思っていましたがその後あまり絡みはありませんでした。

ホイホイ見学で始めてクリニックをみた時は、レントゲンも工事中で、なぜか院長は下駄みたいな履物を履いて診察していて、ポケモンが至る所に置かれていて、EDMが流れていて、「え?こんなクリニックありなの?www」って思ったのが正直な第一印象でした。

一方で、軽そうに見えて、患者さんには丁寧に説明するし、限られた時間で患者さんの欲しい情報と言葉を選んで提供する能力が長けていて、何より医療にありがちな忖度とか、慣習みたいな縛りを全て無視して、本質的な医療に必要なものを考えて真っ直ぐ突き進むもはや「強烈」という言葉がぴったりで、実際クリニックが流行っているのをなんとなく納得してしまったのを今でも覚えています。

当時遠隔診療の幕開け〜全盛期の時代で、お茶の水内科が個人の診療所としてはいち早く取り組んでいて注目を浴びている時代だったのですが、当の本人は遠隔診療の限界を知り、全く興味がなくなっていて、ポジショントークすらしないのも印象的でした。

その時の自分は腎臓内科になり、なんとなく自分のキャリアは臨床研究なんじゃないかと思っていたこともあり千葉県に病院に行くことは決まっていたのですが、こういう枠に囚われず、色んなものを壊しながら前に進む人が月に1回自分の人生に登場させた方が良いのではないかという少し打算的(?)な考え方で非常勤で勤めることをお願いして了承頂きました。

五十嵐先生は心臓、森は腎臓ということで、心臓も腎臓も一度悪くなると中々良くはならない臓器という点と、予防するために高血圧、糖尿病などの生活習慣病をなんとかするしかないという点が興味が共通していたこともあり、新しい論文が出ると「あの論文読みました??」みたいな会話をしていました。例えばその頃はSGLT-2阻害薬の全盛期で、色々議論しました。(その時書いたのがこの記事です当時は患者向けに記事を書いていませんでしたので難しいかもしれません→慢性腎臓病(CKD)患者にSGLT-2阻害薬は使ってよいのか?

五十嵐先生というと新進気鋭なイメージがあり、ITとかビジネスの話ばかりしているかと思いきや、半年間ぐらいは論文を読んだり、禁煙外来のICの仕方の哲学みたいなものを議論したりという意外とごく普通の臨床的な話をよくしていました。

その延長線で生まれたのが「腎臓内科.com」です。

患者さんの行動を変えるためには、診察室だけじゃなくて、診察室以外に自分を置く必要があり、家に帰ってもネット上で会えるする主治医になるぐらいの取り組みが必要だみたいな話になって始めてみました。

昔から、学生時代からブログをやっていて、一つ記事を書くと2万人くらいの人が見てくれるそこそこの安定した情報発信の媒体を持っていたのですが、情報発信を腎臓に集約。言うまでもなくPVガチ落ち。最初の頃は誰も見てくれずこれ意味あんのかな?とか思っていた取り組みも1年半以上続けて、やっと読者もついてきて、それ以上に情報発信で起きるリアルの影響を診察室で体感出来て充実感があります。大衆受けしてバズりそうなネタを探して書く消耗戦みたいな情報発信から、等身大の自分で地道だけど本当に大切なことを伝える代替不可能な情報発信に切り替えたのはこの頃です。今思うとまさに「まだバズりで消費しているの?」です。(古い)

お茶の水内科にもその頃変化がありました。

ある日急に予告なしの「今日から循環器疾患しかみません!」と院長号令があり騒然。風邪やインフルエンザの診療で、診療時間が圧迫されて本当に必要な心筋梗塞・心不全の予防が出来ないからという理由でした。内科を標榜していたのでなんだかんだ患者さんの多くは風邪・インフルエンザだったし、経営的にも大丈夫なのかと思って恐る恐る聞いたら「僕は心筋梗塞と心不全を防ぎたくてクリニックを開いたし、患者さんには本当に申し訳ないけど、今後の医療において必要なのは心筋梗塞と心不全の予防です。ごめんなさい。」と言われて、真っ直ぐすぎてビックリ。患者さんは恐らく冗談抜きで5分の1ぐらいになっていたのではないかと思います。そっからの折れずコツコツ1年間かけてVの字回復させて再診率も高いクリニックになったのをみて流石だなと思いました。経営と自分のやりたいことを両方追求するためには工夫が必要なんだなと実感。

色々学びましたが、お茶の水循環器内科で学んだことは集約したたった3つです。

1:目的が大事。目的からゼロベースで手段を選ぶだけ。

2:コツコツ積み上げるしかない。

3:最後は「自分」しかいない。

上の3つに目新しさはありません。ネット上では奇抜なことをやっているように見えて、自分の巣では当たり前のことを淡々とやっているんだなと実感。

「新進気鋭」なお茶の水循環器内科と「王道でクラシック」な千葉の病院を行き来するのは自分の中でも非常に咀嚼しがいのある経験でした。最終的に、2020年4月に診療所レベルでの腎臓の予防の医療をするクリニックを作ることを決めたのもこの2つの施設の行き来があったからだと思います。

非常に有意義な2年間でした。中々無い機会だったので、書いてみました。では。

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管理人情報

森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
管理人近況
  • (2018.11.04)
    ファンデリー様企画の数百人規模のイベント「ミールタイム健康フェスタ」で『生活習慣病の食事療法・運動療法の最新の知見』と題して講演させて頂きました!
  • (2018.10.27)

    開催内容はこちら!(https://xn--v6q559gj6ehpa.com/archives/1206

  • (2018.10.10)

    ジャパンヘルスケアベンチャーサミットでCKDオンラインを発表しました!

  • (2018.09.21)

    日経メディカル様に取り上げて頂きました!詳しくはこちらへ!

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  • (2018.09.06)

    週刊東洋経済2018/9/8号で少しお話させて頂きました!

     

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