<森 維久郎ブログ>ソーシャルインパクトボンド(SIB)について ① 神戸市:糖尿病性腎症重症化予防事業

2018.12.08
<森 維久郎ブログ>ソーシャルインパクトボンド(SIB)について ① 神戸市:糖尿病性腎症重症化予防事業
<森 維久郎ブログ>ソーシャルインパクトボンド(SIB)について ①  神戸市:糖尿病性腎症重症化予防事業

腎臓内科医森です。今日はソーシャルインパクトボンド(以下:SIB)について勉強していこうと思います。2020年に赤羽で透析にならない腎臓病予防クリニックを開設する予定ですが、腎臓病を予防する際に、投薬などの医療行為そのものよりも、運動や食事などの本人の行動変容や啓発・勧告などのアプローチが大切になり、行政やテクノロジーを事業として巻き込んでいく必要があります。

その仕組みをデザインのために様々な先行事例を検討しているのですが、その中でも一番注目しているのがSIBで、今日は先行事例を見ながら勉強がてらまとめてみようと思います。

 

実は、腎臓病領域のSIBの取り組みはすでに神戸市で動き始めています。

「SIBを活用した糖尿病性腎症等の重症化予防事業について」

 

主な事業内容は「未受診・治療中断中の患者さんに受診するように促して、保健指導(食事療法など)を行う。」というもので、一つのプログラムとして、プログラムをどのくらい終える事が出来たのか、生活習慣改善はどの程度出来たのか、腎機能低下はどのくらい抑制できたのかをみて、最終的に委託料を払うというものです。

事業の流れは以下のようなものです。

今までの行政が行ってきた事業との違いとしてポイントは2つあると思います。

1:結果を出せば出す程、資金が手に入る

2:民間からの資金提供。←事業の自由度が上がる??

これを赤羽の腎臓病予防クリニックに当てはめると以下のように考える事が出来ます。

 

予防医療が必要なのは、医療者の誰もが分かっている事ですが、医療機関のフローとして医療行為が主な収入源であり、食事・運動よりも薬を出す方が経営が安定するというジレンマがあり中々取り組めないのが現状でした。SIBで上手く事業を回す事が出来ればもっと予防医療が活発化するかもしれません。

SIBについても連載化して一つ一つ記事にしていこうと思います

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森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
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