<腎臓内科医直筆>腎臓病の原因をまとめました。

2018.11.07
<腎臓内科医直筆>腎臓病の原因をまとめました。
<腎臓内科医直筆>腎臓病の原因をまとめました。

腎臓病とは腎臓の機能が障害されて、体にとって不要な物を排泄するだけでなくには様々な人体のメカニズムに関わっており、貧血・筋肉など一つ一つ対策をしていく必要があります。また原因によって治療が変わるため今日は腎臓病の原因について触れたいと思います。

腎臓病の原因は?

腎臓病の原因として挙げられるのは「生活習慣病」と「生活習慣病以外」にわけることができます。生活習慣病関連では、糖尿病によるもの、高血圧・タバコなどの動脈硬化によるもの、肥満によるものなどが挙げられます。

現在透析医療が必要な方の40%程度が「糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)」による腎臓の障害が原因で、10%から20%の人が動脈硬化性の病変による「腎硬化症(じんこうかしょう)」が原因と言われています。

生活習慣病以外の疾患で透析医療が必要になる病気としては IgA 腎症、多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)などの免疫・遺伝関連などを背景とする病気が挙げられます。

それぞれの原因で治療法が変わる。

原因によって治療方法が変わります。敵をしっかり見つけて、しっかり対策を立てることが大切です。そのために問診・採血・採尿検査・画像検査を行い判断していきます。

例えば、若くて糖尿病・高血圧のない患者さんの尿検査の異常(尿蛋白・尿潜血)は特別な治療が必要な疾患を疑います。一方でご高齢の方で生活習慣病が30年〜40年間あり、採血・採尿検査・画像検査でも生活習慣病を背景とする腎臓の障害を疑う時は、糖尿病性腎症・腎硬化症を疑います。

ただ時折、これらの問診や検査で分からない場合は、腎生検(じんせいけん)という、腎臓を針で刺して組織を採ってきて、それを顕微鏡で見て実際の形を調べる検査をします。腎生検は診断をつける意味では非常に有用な検査はですが、検査自体に出血・感染などのリスクがあるため従来の検査で明らかにならない場合に行う検査です。

各疾患の治療法をまとめましたのでそちらをご参照下さい!

糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)

血糖コントロール・血圧コントロールがメインです。食事療法・運動療法・薬・インスリン療法が挙げられます。治療については後日詳しく書いた記事を更新します。

腎硬化症(じんこうかしょう)

基本的には血圧コントロールがメインです。減塩・食事・降圧療法を行います。

IgA腎症(アイジーエイジンショウ)

病態によりますが扁桃摘出術、ステロイドによる治療があります。

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

病態によりますがサムスカなどの治療があります。

早く見つければ見つける程よい!

腎臓は一度障害されると原則良くはなりません。なので治療戦略としてはこれ以上悪くならなくする、および悪化の速度をゆっくりしていくのが治療戦略になります。

なので早く見つけれると治療戦略が立てやすいと同時に食事などの生活習慣の制限も少なくなります。腎臓病は健康診断の採血・採尿検査で見つかる事が多く腎臓の異常を指摘された場合は、急がないので医療機関に一度受診する事が望ましいと思います。

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管理人情報

森維久郎・写真
腎臓内科医
森 維久郎(もり いくろう)
『防げる透析を少しでも減らす』を理念に腎臓内科医をしています。
腎疾患をなるべく早く見つけて、しっかり介入するには、診察以外での情報提供が必要だと感じて『腎臓内科.com』を立ち上げました。
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