eGFR

赤羽もり内科・腎臓内科の院長の森 維久郎といいます。

eGFRとは腎臓の能力を示す値で、腎臓のことを理解するために必ず知っておくべき検査項目です。

eGFRについて以下のような問合せをする患者さまが多いです。

健康診断でeGFRが低いと言われた

腎臓が悪くて透析になるかもしれないと言われた

eGFRは腎臓の働きを評価する項目として有名な採血項目で、eGFRが低ければ低い程腎障害の状態が悪いことを意味します。

放置すると透析が必要な状態になるので放置せずにしっかり医療機関にかかることをオススメします。

eGFRとは

eGFRとは、腎臓の糸球体(しきゅうたい)という汚い物を濾過する場所で、1分間にどのくらいの量が濾過されているかを推定した値です。

ただ何のことを言っているかよく分からないと思いますので、イメージで説明します。

eGFRはざっくり、健康な人の腎臓の腎臓を100とすると、だいたいどの程度の腎臓の能力があるかを示しています。

つまり、eGFRが低ければ低い程腎臓の障害が強いことが分かります。

この腎臓の状態を重症度で5段階に分けることが出来ます。

腎臓病のステージが進む程、濾過される量が減り、汚い物を濾過する能力が減っていることが分かります。

クレアチニンとの違い

腎臓で一番有名な採血項目「クレアチニン」という値があります。

ほんの10年前まではこのクレアチニンという値が腎臓の評価で使われていました。eGFRはざっくりこのクレアチニンの進化系だと考えて頂いて良いと思います。

クレアチニンには問題点があり、お年寄りだったり、男性だったりすると同じ値でも重症度が変わってしまいます。

そのため、『年齢』、『性別』、『血清クレアチニン値』を使って何か新しい指標がないかと考えた結果生まれたのがeGFRです。最終的に以下のような計算式でだされる値がeGFRです。

 eGFR=194× Cr (-1.094)×年齢(-0.287)(女性は×0.739) 

10年くらい前からクレアチニンではなく、eGFRを使うのが主流になりました。

医療機関にかかって行うこと

eGFRが低い時は、放置すると透析が必要な状態になるので放置せずにしっかり医療機関にかかることをオススメします。

具体的にはeGFRが60以下になると慢性腎臓病の可能性があります。

慢性腎臓病の可能性があるときは、医療機関で以下のような精査を行います。

・問診(今までのクレアチニンの値、罹っている病気、飲んでいる薬など)

・採血検査(クレアチニン・eGFRの採血、シスタチンCなど)

・尿検査(尿タンパクなど)

ポイントは、eGFRの弱点として筋肉量が多い患者さんだと、腎臓に問題がないのに異常値が出てしまうことがあります。

その際はシスタチンCという検査項目を使って別の視点から腎臓を評価します。

Q&A

「性別」と「年齢」でクレアチニンの解釈が変わるとおっしゃてましたけど、どういうことですか?

例えば、下記のように20歳男性と70歳女性の血清クレアチニン1.0では実際の腎臓の働きに大きな違いがあります。

例えば、以下の2人を比べると

20歳男性です。クレアチニン「1.0」でeGFR「82.1」です。

 

70歳女性です。クレアチニン「1.0」でeGFRは「42.4」です。

20歳男性の方だと大雑把に2倍の腎臓の能力があります。


私はeGFR=80なんですが、100点ではなく80点で少し心配です。

基本的にはeGFRは60点以下の方には正確に出せる値なのですが、eGFR80やeGFR90の方に対してはあまり正確でない事があります。基本的にはeGFR60以上であれば、『腎臓の機能は大方問題なし』という解釈をしていただければと思います。

遠慮なくお問い合わせください

赤羽もり内科・腎臓内科では、「透析予防」のために早期の発見・治療が出来るように診察させて頂いております。何かご不明なことがあれば遠慮なく、お問い合わせください。

透析予防の腎臓医療は当院にお任せください。赤羽もり内科・腎臓内科のホームページはこちら。

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